はじめに

エントリーシート(ES)は、就活の最初の関門です。
通過率は平均50%前後とされていますが、業界や企業によって大きく異なります。
例えば、IT業界では通過率が約76%と高い一方、メーカー業界では約22%と低めの傾向があります。(※出典:shukatsu-mirai.com)
企業はESを通じて「自社の求める人物像に合致しているか」を判断しています。
適切な構成と内容で書かないと、せっかくの自己PRが伝わらず、不採用になる可能性もあります。
本記事では、エントリーシートの通過率を上げるための書き方と具体例を紹介します。
エントリーシートの基本構成

エントリーシートの設問は企業ごとに異なりますが、
「Who(エントリーシートを見る担当者)」
「What(企業に対して発揮できる強み)」
「How(どのように伝えるか)」
のフレームワークを活用すると、論理的で伝わりやすい文章になります。
Who(エントリーシートを読む採用担当者の視点)
- 採用担当者が求めている情報を理解する
- 読みやすく、簡潔に伝えることで評価を高める
What(企業に対して発揮できる強み)
- 自分のスキルや経験が企業でどのように活かせるかを明確にする
- 企業が求める能力や価値観と一致するポイントを示す
How(魅力的に伝える方法)
- 具体的なエピソードを入れる(アルバイト、研究、部活動など)
- 成果や影響を数値で示し、説得力を高める
エントリーシートのフォーマットに合わせて、上記の要素を意識して書くと、簡潔かつ論理的に伝わりやすくなります。
エントリーシートの書き方のポイント

① 結論ファーストで書く
最初に「自分の強み」や「経験の要点」を述べ、その後に具体的なエピソードや根拠を補足すると、採用担当者が読みやすくなります。
② 具体的なエピソードを盛り込む
エピソードは抽象的なものではなく、実際の経験に基づいた事例を書くことで説得力が増します。
③ 一貫性を持たせる
「Who, What, How」を意識し、ストーリーに一貫性を持たせることで、読者(採用担当者)に納得感を与えます。
👉 業界ごとの選考傾向を知るために『就職四季報』や『業界地図』を活用すると効果的です。
エントリーシートの具体例

自己PRの例(課題解決力をアピール)
私の強みは課題解決力です。大学のゼミでマーケティング分析を行った際、チームの意見がまとまらず議論が停滞していました。私はデータを整理し、論点を明確にすることで、チーム全体の意見を集約することに成功しました。その結果、最終発表では高評価を獲得し、ゼミ内での最優秀チームとして表彰されました。
この経験を活かし、企業では課題発見から解決策の立案、チーム内の意見調整などに貢献できます。特に、データを活用した論理的なアプローチで問題解決を図ることが可能です。
自己PRの例(計画力をアピール)
私の強みは計画力です。学業とアルバイト、部活動を両立させるために、1週間単位でスケジュールを管理し、優先順位をつけながら行動してきました。特にアルバイトでは、新人教育を担当する機会があり、マニュアルを作成し効率的に指導を行うことで、新人の習熟スピードを30%向上させることができました。
この経験を活かし、企業ではプロジェクトの進行管理や業務の効率化に貢献できます。特に、タスクの優先順位を見極め、スムーズな業務遂行を実現する力を発揮できます。
まとめ

エントリーシートを成功させるには、
- Who, What, Howのフレームワークを活用する
- 結論ファーストで書き、具体的なエピソードを入れる
- 業界の選考傾向を理解し、一貫性のあるストーリーを作る
エントリーシートは就活の最初のステップです。
しっかりとした準備と対策を行い、内定獲得に向けて第一関門を突破しましょう!
次回は 「データと戦略で勝つ面接突破法」 を解説します!
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